Webサービスは広告収入だけで運営するのは無理なのか?有料会員制度に転換したクックパッドの例

日本最大の料理レシピサービス。310万品を超えるレシピ、作り方を検索できる。家庭の主婦が実際につくった簡単実用レシピが多い。利用者は5500万人。自分のレシピを公開することもできる。

クックパッドは1998年に登場した料理レシピユーザー投稿型サイトです。
くっくぱっどは利用者のほとんどが女性で、今晩のレシピをくっくぱっどを見て決めている。
「◯◯◯(食材) レシピ」で調べると上位に表示されるほとんどがクックパッドのサイトであることからもわかるように国内でかなりの利用者がいる。

クックパッドは最初事業収入の大半が広告の収益によるものだった。

それまでは人さえ集めることができればどうにでもなると言われていたがクックパッドの収益を見てみると意外と広告での収益は伸び悩んだ時期があった。

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有料会員制度

広告の収益に悩んだ結果、クックパッドは有料会員制度を導入することになる。
結果として現在ではこの有料会員がサイト全体の6割を占める売上高となっている。

無料で見ることができるクックパッドがどのようにして有料会員に付加価値を提供しているのだろうか?

ランキング形式のレシピ表示

無料会員だと新着順でしかレシピを見ることはできない。

実際通販サイトなどで買い物する際も、レビューが多いほうが安心するという経験がある人は多いだろう。
印象的にはみんながたくさん作ったという報告のある料理を作りたい、というユーザーの心理を刺激するものである。

ただ、ランキング表示というのはWebサービスを利用するにあたって当然あってしかるものだと考える人も多い。
その機能を有料会員しか使うことができないとなるとユーザー離れも加速してしまう。
しかし、その点でくっくぱっどは新着順でもかなりクオリティの高いレシピを見ることができるのでプレミアム機能に踏み込めた要因であろう。

有料会員を増やすために

有料会員を増やすためにプレミアム機能の価値を高めることはもちろん必須であるが、現在無料で利用している会員にどのようにして有料会員登録を促すかということも重要である。

導線をしっかりとする

有料会員は無料会員よりも便利にサイトが使えるのだから登録してもちろん損はない。
だからといって全てのページにプレミアム機能の広告を出す必要はない。

ポイントはユーザーのタイミングである。

例えばレシピを検索中のユーザーとレシピを閲覧中のユーザーがいる。
レシピ検索中のユーザーがどのような状況かということを考えると、買い物中、買い物に行く前などが考えられる。

一方レシピを閲覧中のユーザーはどうか?
おそらくレシピを見ながら料理を作っている人が多いだろう。

つまり、レシピが決定し料理を作っている人に対してよりも、レシピを検索中のユーザーに対してプレミアム機能の便利さを説く記述をしたほうがより効果的だと考えることができる。

無料会員を増やす

これは当たり前のことだが、Webサービスに対していい印象を持ってもらわなければ有料会員になることはない。

クックパッドはテレビ広告やWeb広告などでサイトのアクセスを増やすことよりも、サイトの使いやすさに中核をおき投資をしている。

サーバー増強を行い、サイト運営陣はサイトの表示速度を早くすることにも余念がない。
実際、クックパッドはスマホで閲覧するというユーザーが大半なのでサイトの表示速度はPCで見る以上に重要な要素である。

「ユーザーは無料だとしても本当に価値があると思わないと使わない。今作っているサービスにいくらの値段をつけられるかを想像することが、ユーザーにとっての価値を真剣に考えることにつながる」

というのがクックパッド創業者のモットーである。

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